3日目その2:マインツからバンベルクへ
さて、ライン川下りの後は、マイン川とライン川の合流地点に位置するマインツを訪れます。
その後は電車を乗り継ぎバンベルクへ。
マインツ中央駅 (Mainz Hbf)に到着しました。
ここマインツは、神聖ローマ帝国の時代にマインツ大司教の司教座聖堂があった場所で、マイン川とライン川の合流地点という河川交通の要衝として古くから栄えました。
現在の人口は20万人ほどでそこそこ大きな街です。
マインツには路面電車が走っています。
ライン川の方に向かって歩いてみます。
こちらは州立博物館です。
次に見えてきたのは聖ペーター教会です。
ライン川沿いに建つのはローマ・ゲルマン博物館です。
ここからライン川沿いに南東に歩いていきます。
次に見えてきたのはグーテンベルク博物館です。
グーテンベルクというのは、活版印刷を発明したヨハネス・グーテンベルクのことです。
マインツは彼の出身地でもあります。
グーテンベルク博物館を通り過ぎると、マインツ大聖堂が見えてきました。
こちらがマインツ大聖堂です。
975年、大司教ヴィリゲスによって建てられました。
大聖堂の周りは人で溢れかえっています。
きれいな花畑なんかもあります。
いろいろとお店が出ていて花や果物を売っていました。
マインツ大聖堂を抜けると赤い観光バスがやってきました。
ザンクト・シュテファン教会に向けて坂を登っていきます。
そこそこ急です。
坂を登るとザンクト・シュテファン教会が見えてきました。
ザンクト・シュテファン教会は先ほどのマインツ大聖堂と同じく大司教ヴィリゲスが990年に建てましたが、第二次世界大戦で破壊されてしまいました。
今あるのは戦後再建されたものです。
再建後のザンクト・シュテファン教会で有名なのは、マルク・シャガールが手掛けた青いステンドグラスです。
うまく写真が撮れなかったのですが、青のステンドグラスがとても神秘的でした。
中の回廊も見学することができます。
再び坂を下ってマインツ中央駅へ。
さて、次の目的地は古都バンベルクです。
マインツからは電車を2回乗り換えないといけません。
まずはマインツ中央駅から電車で40分ほどでフランクフルト中央駅へ。
そこからICEで1時間15分ほどでヴュルツブルクへ。
さらにヴュルツブルクから1時間でバンベルクに到着です。
ICEの車内の様子。
車窓から見えるヴュルツブルクの街並み。
丘の上に見えるのはマリエンベルク要塞です。
ということでずいぶん時間がかかりましたが、バンベルク駅 (Bamberg Bahnhof)に到着しました。
時刻は夕方6時半ですが、まだまだ明るいです。
バンベルクは1007年、後の神聖ローマ皇帝となるハインリヒ2世によって司教座が設置されて以来、司教都市として発展してきました。
第二次世界大戦の戦禍を免れたため今でも古い街並みが残っていることから、旧市街はユネスコの世界遺産にも登録されています。
現在の人口は7万人です。
旧市街はバンベルク駅から1kmほど離れています。
旧市街まで歩いていくことにしました。
マイン・ドナウ運河に架かる橋。
新市庁舎前の広場です。
何かイベントをやっていました。
さて、レグニッツ川に架かる橋、オーベレ・ブリュッケ (Obere Brücke)と旧市庁舎 (Altes Rathaus)が見えてきました。
オーベレ・ブリュッケは1455年に架けられた橋で、橋の中ほどにある中州に建てられたのが旧市庁舎です。今ある旧市庁舎は1744年から1756年の間に再建されたもので、外壁にはフレスコ画が描かれています。
ちなみにこの辺りはインゼルシュタット (Inselstadt)と呼ばれています。
インゼルは「島」、シュタットは「街」、つまり「島の街」です。
オーベレ・ブリュッケの上から見たレグニッツ川です。
旧市街の街並みが見えます。
逆側から見た旧市庁舎。
こちら側にもフレスコ画が描かれています。
この旧市庁舎、近くから見ても十分楽しめるのですが、オーベレ・ブリュッケの南側に架かる橋から見ると面白い光景を目にすることができます。
こんな感じです。
なんだかとても危なっかしい気がしますが、長い間流されたりしてないので大丈夫なんでしょう。
橋を渡って、坂を登っていきます。
見えてきたのは大聖堂です。
1237年に完成した後期ロマネスク様式の建物で、中世彫刻美術の傑作と呼ばれるバンベルクの騎士像があります。
大聖堂の向かい側にあるのは1703年に完成した新宮殿です。
この辺りはベルグゲビート (Berggebiet)と呼ばれています。
ベルグは「山」、ゲビートは「エリア」という意味です。
ベルグゲビートをぶらぶら歩いていると、こんな感じの建物を目にすることができます。
再び大聖堂へ。
向こうに見える聖ミヒャエル教会の方へと歩いていきます。
聖ミヒャエル教会のそばの高台からはバンベルクの美しい街並みを一望することができます。
聖ミヒャエル教会です。
再びバンベルクの街並み。
坂を下ってレグニッツ川の方へ向かいます。
レグニッツ川沿いの小ヴェネツィアと呼ばれる地域です。
川沿いにはかつての漁師たちの家が並んでいます。
とてものどかなところで、時がたつのを忘れてしまいます。
さて、そろそろあたりが暗くなってきたので、歩いてバンベルク駅に戻ります。
そして再び電車でヴュルツブルクへ。
ヴュルツブルク中央駅 (Würzburg Hbf)に到着しました。
時刻は夜9:30です。
あたりは真っ暗ですが、駅前には結構人がいました。
歩いて今夜の宿、Novotel Würzburgへ。
駅から15分ほどです。
ホテルに到着。
バンベルクで買ったバンベルク名物ラオホビア (Rauchbier)、その中でも有名なシュレンケルラ (Schlenkerla)のビールをいただきます。
ラオホは「煙」という意味で、その名の通り、スモーキーな味の燻製ビールです。
日本ではこちらで取り扱っていますね↓
http://www.showa-boeki.co.jp/schlenkerla/
ホテルの部屋はこんな感じです。
ということで、この日はライン川下りに始まり、マインツ、バンベルクと歩きっぱなしだったので、足が棒になりました。
次の日は朝からロマンチック街道巡りだったのですが、この日の無理がたたって、大変でした。